足場の組立てと解体、どちらが大変?第2回
足場の解体は何が大変?職人目線でご紹介!
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こんにちは!
千葉県市原市に事務所を置き、プラントや橋梁を中心に足場工事を行っている有限会社 綾総建設です。
前回の記事では、「足場の組立てと解体は、どちらが大変なのか?」をテーマに、足場を組み立てる仕事の難しさについてご紹介しました。
何もない場所に足場をつくるためには、図面や現場の状況を確認し、完成した姿をイメージしながら作業を進めなければなりません。
建物や設備の形、地面の状態、作業する方の動線なども考え、安全で使いやすい足場を一つずつ組み上げていきます。
では、完成した足場を取り外す「解体作業」はどうでしょうか?
すでに組み上がっている足場を、組立てと反対の順番で外していくだけなら、組立てより簡単そうに感じるかもしれません。
しかし実際の解体作業には、組立てとは違った難しさがあります。
足場を解体していくと、それまで作業員を守っていた手すりや床、支柱などが少しずつなくなっていきます。作業するための場所そのものが減っていくため、最後まで気を抜くことはできません。
今回はシリーズ第2回として、足場の解体作業では何が大変なのか、職人がどのようなことに気を付けているのかをご紹介します。
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■ 足場の解体は「外すだけ」ではありません
足場の解体とは、工事が終わったあとに足場材を順番に取り外し、現場から搬出できる状態にする作業です。
一般的には、組立てとおおむね反対の順番で進めます。
上の部分から手すりや足場板などを外し、少しずつ下へ向かって解体していきます。外した足場材は、地上にいる職人へ安全に渡し、種類ごとに整理します。
文章にすると簡単そうですが、好きな場所から自由に外してよいわけではありません。
外す順番を間違えると、足場全体の安定性が低下したり、作業する場所がなくなったりする可能性があります。
「次にどの部材を外すのか」
「外したあとも安全に移動できるか」
「足場全体のバランスは保たれているか」
「地上へ安全に資材を送れるか」
こうしたことを考えながら、計画的に作業を進める必要があります。
解体作業は、単に足場を小さくしていく仕事ではありません。
最後の一本を外し終えるまで、安全な作業環境を保ちながら進める仕事なのです。
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■ 解体すると足元や手すりが減っていく
足場の解体作業で特に注意しなければならないのが、作業の進行とともに足場の状態が変化していくことです。
組立てでは、作業を進めるほど足場板や手すりが増え、作業できる範囲が広がっていきます。
一方、解体ではその反対です。
足場板を外せば歩ける場所が減り、手すりを外せば身体を守る設備も減っていきます。
少し前まで安全に立つことができた場所でも、部材を外したあとは同じ状態ではありません。
そのため、職人は常に現在の足場の状態を確認しながら動きます。
慣れている現場だからといって、先ほどまでと同じ感覚で歩くことはできません。
「ここにはもう足場板がない」
「この先は手すりが外れている」
「親綱や安全帯を使用する位置を変える必要がある」
このように、作業の進行に合わせて行動を切り替えることが重要です。
足場の解体では、目の前の部材だけでなく、自分の足元や周囲の変化にも注意を向け続けなければなりません。
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■ 外した足場材を安全に受け渡す難しさ
足場の部材には、支柱、手すり、足場板、筋交いなど、さまざまな種類があります。
長さや重さ、持ちやすさもそれぞれ異なります。
解体した足場材を高い位置から地上へ下ろすときは、上にいる職人と下にいる職人が声を掛け合い、確実に受け渡します。
資材を投げたり、無理な姿勢で渡したりすることは大変危険です。
受け取る職人の準備ができていることを確認してから渡し、受け取ったことを確認してから次の動作へ移ります。
ここでは、職人同士の呼吸がとても大切です。
声が届きにくい現場では、短く分かりやすい言葉や合図を使います。
相手が見えているから大丈夫だろうと、自分の判断だけで動くことはできません。
相手が資材を確実に持ったことを確認するまで、自分も手を離さない。
この当たり前の確認を、作業中に何度も繰り返します。
解体作業では同じような受け渡しが続くため、時間がたつと集中力が低下しやすくなります。
それでも一回一回を丁寧に行うことが、安全な解体作業につながります。
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■ 資材を落とさないことが大前提
解体作業では、足場材だけでなく、固定に使用していた小さな部品なども扱います。
足場材や部品を落としてしまえば、下にいる人や周辺の建物、設備などに大きな危険を及ぼします。
特にプラントでは、配管や機械などが近くにある現場も少なくありません。
橋梁工事では、道路や河川、鉄道など、現場の下や周辺の状況にも注意する必要があります。
そのため、作業前には解体する範囲だけでなく、立入禁止区域や資材を下ろす場所、周囲の設備なども確認します。
工具についても同じです。
ラチェットなどの工具は落下しないように対策し、使用していないときの管理にも気を配ります。
作業に集中していると、つい手元だけを見てしまいがちです。
しかし足場職人には、手元、足元、周囲、下で作業する仲間まで広く確認する力が求められます。
一つの部材を外す短い作業の中にも、多くの確認が含まれているのです。
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■ 取り外す順番を間違えない
足場は、複数の部材が組み合わさることで安定しています。
どれか一本だけで成り立っているものではありません。
そのため、解体する順番には意味があります。
まだ必要な部材を先に外してしまうと、足場の強度や安定性に影響することがあります。
また、作業するために必要な足場板や移動経路を早く外してしまえば、その後の作業が難しくなります。
経験のある職人は、現在の足場だけでなく、次にどのような状態になるのかを考えています。
一つ外したあとの状態を予測し、その先の作業まで見通しながら進めているのです。
初めて現場に入った人には、ただ順番に部材を外しているように見えるかもしれません。
しかし実際には、
「この部材はまだ残す」
「ここを先に外す」
「この場所は最後に解体する」
といった判断を繰り返しています。
足場を安全に解体するためには、組立てと同じように足場の構造を理解していることが欠かせません。
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■ 解体はスピードが出やすいからこそ慎重に
解体作業は、組立てよりも作業の流れが速く感じられることがあります。
組立てでは、部材を運び、位置を合わせ、固定し、安全性を確認しながら足場をつくっていきます。
解体では、固定を外して部材を順番に下ろしていくため、慣れた職人同士で作業するとスムーズに進みます。
しかし、作業が速く進むときほど注意が必要です。
テンポよく資材が流れていると、確認が不足したり、無理な姿勢で次の部材へ手を伸ばしたりする可能性があります。
また、「もう少しで終わる」という気持ちが出てくると、焦りや油断につながることもあります。
安全な解体作業で大切なのは、ただ速く終わらせることではありません。
決められた手順を守り、周囲を確認し、仲間と声を掛け合いながら進めた結果として、作業がスムーズに終わることが理想です。
早さは、基本を省略することではありません。
経験を積み、無駄のない動きができるようになった結果として生まれるものです。
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■ 体力だけでなく集中力も必要
足場の解体では、取り外した資材を何度も受け渡します。
地上に下ろした資材は、その場へ置けば終わりではありません。
種類や長さごとに整理し、運搬しやすい状態にまとめます。
現場によっては、足場から資材置場まで距離があることもあります。
車両を足場の近くまで入れられない場合には、人の手で運ぶ距離が長くなります。
そのような現場では、足場材を外す作業に加えて、運搬や整理にも体力を使います。
特に暑い時期や寒い時期、風が強い日などは、普段以上に身体への負担を考えなければなりません。
しかし、解体作業に必要なのは体力だけではありません。
作業が続いて疲れてくると、注意力や判断力も低下しやすくなります。
そのため、休憩や水分補給を適切に取り、体調の変化を仲間同士で確認することも大切です。
「少し疲れたけれど、あと少しだから大丈夫」
そう思って無理をすると、普段なら気付ける危険を見落とす可能性があります。
最後まで安全に作業を続けるためには、自分の体調を把握し、必要なときに声を上げることも職人の大切な仕事です。
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■ 天候によって難しさが変わる
足場の解体作業は、天候の影響も受けます。
雨が降れば足場板や部材が滑りやすくなり、視界が悪くなることもあります。
濡れた足場材は、乾いているときより持ちにくく感じる場合があります。
風が強い日は、長い部材が風の影響を受けやすくなります。
自分ではしっかり持っているつもりでも、突然の風であおられる可能性があるため、通常以上に慎重な判断が必要です。
また、夏の厳しい暑さや冬の冷え込みも、職人の身体や集中力に影響します。
天候が悪いからといって、必ず作業ができないわけではありません。
しかし、作業を続けられる状況なのか、作業方法を変更する必要があるのか、中止すべきなのかを判断することが重要です。
工期を守ることも大切ですが、安全より優先されるものではありません。
現場の責任者や職人同士で状況を共有し、無理のない作業を行います。
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■ 周囲で働く人への配慮も欠かせません
足場を解体する現場では、足場職人だけが働いているとは限りません。
建物の工事を担当する方、設備関係の方、現場を管理する方など、さまざまな人が出入りします。
プラントでは、近くで設備が稼働している場合もあります。
解体作業を始める前には、周囲の作業状況や人の動線を確認し、必要な範囲を立入禁止にします。
資材を地上へ下ろす場所に人が入らないよう、声掛けや表示を行うことも重要です。
自分たちが安全に作業できていても、周囲の方に危険を与えてしまっては、安全な工事とはいえません。
足場職人は、足場の上だけを見ているのではありません。
現場全体の流れを確認し、ほかの職種の方とも連携しながら作業を進めています。
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■ 外した資材の整理までが解体作業
足場をすべて外したら、それで解体作業が終わるわけではありません。
地上へ下ろした資材を種類ごとに分け、数量や状態を確認し、運搬できるようにまとめます。
支柱、手すり、足場板などを無造作に置いてしまうと、つまずきや資材の転倒につながります。
運搬するときにも、種類が混ざっていると積込みに時間がかかり、荷崩れの原因になることがあります。
そのため、解体中から資材の置き場所を決め、次の作業を考えながら整理します。
破損や変形が見つかった資材は、そのまま次の現場で使用しないよう区別する必要があります。
使用できる資材についても、汚れや付着物がないか確認します。
足場材は、一度使って終わりではありません。
点検や整備を行いながら、さまざまな現場で繰り返し使用します。
次の現場でも安全に使える状態へ整えるところまでが、足場職人の大切な仕事です。
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■ 解体後の確認と清掃も大切
足場を撤去したあとは、現場に部品やゴミが残っていないか確認します。
足場があった場所だけでなく、資材を一時的に置いた場所や運搬に使用した通路なども確認します。
小さな部品が一つ残っているだけでも、通行する人がつまずいたり、車両のタイヤに影響したりする可能性があります。
また、足場を設置していた周辺に傷や異常がないかも確認します。
工事中は大きな足場に隠れて見えにくかった場所も、解体後には見えるようになります。
現場をきれいな状態に戻し、問題がないことを確認して、初めて作業完了となります。
解体作業では、足場がなくなった瞬間に緊張が切れやすくなります。
しかし、最後の確認と片付けを終えるまでは現場作業中です。
「最後まで、安全に。丁寧に。」
これは、解体作業にとても大切な考え方です。
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■ 組立てと解体、結局どちらが大変?
ここまで2回にわたり、足場の組立てと解体の難しさをご紹介しました。
では、結局どちらが大変なのでしょうか。
答えは、「どちらにも違った大変さがある」です。
組立てでは、何もない場所に安全で使いやすい足場をつくるため、完成した状態を考えながら作業します。
現場ごとに異なる条件へ対応し、足場の形をつくり上げる判断力と技術が必要です。
解体では、完成している足場を安全な状態のまま少しずつ取り外していきます。
作業床や手すりが減る中で、次の状態を予測し、資材を確実に受け渡す集中力が求められます。
組立ては「安全な足場をつくる仕事」。
解体は「安全を保ちながら足場をなくしていく仕事」。
作業の方向は反対でも、どちらにも共通しているのは、安全を最優先にすることです。
経験を積んだ職人であっても、確認や声掛けを省略することはありません。
基本的な動作を一つずつ確実に行うことが、事故を防ぎ、質の高い仕事につながります。
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■ チームワークが安全な解体を支えています
足場の解体は、一人だけで完結する仕事ではありません。
上で部材を外す人、途中で受け取る人、地上で受け取って整理する人など、それぞれに役割があります。
誰か一人でも自分の判断だけで動けば、作業の流れが乱れ、危険につながる可能性があります。
だからこそ、声掛けと確認が欠かせません。
「外します」
「受け取ります」
「下ろします」
「大丈夫です」
短い言葉でも、相手に伝わるようにはっきり声を掛けます。
新人の職人がいる場合には、経験のある職人が作業の順番や資材の持ち方、立つ位置などを教えます。
最初からすべてを一人で判断する必要はありません。
先輩の動きを見て、教わったことを実践し、少しずつできる作業を増やしていきます。
足場職人の仕事は、体力や技術だけでなく、仲間を信頼し、周囲と協力する力も身につく仕事です。
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■ まとめ
今回は、足場の組立てと解体、どちらが大変なのかを考えるシリーズ第2回として、足場の解体作業についてご紹介しました。
足場の解体は、完成した足場をただ外していく作業ではありません。
作業床や手すりが減っていく中で安全な作業場所を確保し、正しい順番で部材を外し、仲間と声を掛け合いながら資材を地上へ下ろします。
さらに、地上へ下ろした資材の整理、点検、片付け、現場の最終確認まで行います。
作業のテンポがよくなっても、最後まで慎重さを失わないことが大切です。
組立てにも解体にも、それぞれ異なる技術と判断力が必要です。
どちらか一方だけが大変なのではなく、どちらも足場工事に欠かすことのできない重要な仕事です。
完成した足場を見たときはもちろん、工事が終わって足場がきれいになくなっているのを見たときにも、その裏側で多くの職人が安全に配慮しながら作業していることを思い出していただけたらうれしいです。
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■ 一緒に働く仲間を募集しています
有限会社 綾総建設では、一緒に働く仲間を募集しています。
足場工事の経験がない方でも大丈夫です。
最初は資材の名前を覚えたり、地上で資材を運んだり、先輩職人の作業を見たりしながら、基本を一つずつ身につけていきます。
分からないことをそのままにせず、先輩に確認しながら成長できる環境です。
足場の組立てや解体は、決して一人ではできません。
仲間と声を掛け合い、一つの現場を安全に終えたときには、大きな達成感があります。
身体を動かす仕事が好きな方、手に職をつけたい方、仲間と協力して働きたい方は、足場職人という仕事に挑戦してみませんか?
資格取得についても、会社がしっかりサポートします。
千葉県市原市を拠点に、足場工事の仕事へ興味をお持ちの方からのご連絡をお待ちしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



